第2回総会 第2部 記念講演 「“水の都”とやまの魅力向上に向けて」田畑裕明氏(2018年5月20日)

“水の都とやま”推進協議会 第2回総会(2018年5月20日(日))

第2部 記念講演 15:30〜16:00
「“水の都”とやまの魅力向上に向けて」
田畑裕明氏
(衆議院議員・厚生労働大臣政務官)

みなさま、こんにちは。今日は、“水の都とやま”推進協議会の、昨年、あらためて設立をされ、今日は総会ということでございまして、浅岡会長様を初め、中村さん、各会員の皆様方、熱心にお集りをされ、また、勉強会を含めてですね、地道なご活動をされていること、心から敬意を表させて頂きたいと思います。私も、一員に加えて頂いてまして、あまりちょっと出席率が悪くて、大変恐縮でございますが、先般の、中村さんから、少し時間があったら、お話をしてくれませんか、というありがたくももったいないお話を頂きまして、のこのこやってまいった次第でございまして、しばらくちょっと駄弁をしゃべらせて頂きたいと思いますが。この後、遊覧船の方にも乗られるというふうな時間も決まっていると聞いてますから、簡潔にお話をさせて頂きたいなというふうに思っている次第であります。今、尾山さんからお話ありましたが、今ちょっと、厚生労働の仕事もさせて頂いておりまして、働き方改革の関係で、おかげさまで鋭意仕事をさせて頂いております。最後の最後に、ちょっとだけ、2、3分だけ、概要だけちょっとお話をさせて頂いて、今日は、ちょっと観光的な切り口で、少しスライドを。観光庁ともお話をさせて頂いたりとか、ま、いろいろみなさん、松川の歴史が私、語るまでもございませんので、もうちょっと大枠的なお話ですとか、最近は特に外国人のインバウンド、非常に各観光地や、日本が非常に伸びてきていますから。それに伴う課題とかですね、いろんな意識をみなさんと一緒に、共通のことで共有をさせて頂けたらなと、いうふうに思ってお話をさせて頂いているところであります。その前にですね、もう1点、ちょっと別件でありますが、富山、私、国政で仕事をしていて、やはり、例えば、ライトレールのこととか、その手前で言えば、新幹線ができて富山は非常に勢いがありますよね、というようなお話もよく聞きます。で、二言目には、富山市は特にライトレールの、路面電車の話ですね、街作りを含めて、いろんな地域の、都市の方から、お話をよく聞くというのが、実感であり、実態であります。で、今、ちょうど実はですね、ご存知の方多いと思いますが、宇都宮市の方でありますが、いわゆるLRTの計画が、もともと実は、富山市のLRTよりも前から、宇都宮市では、LRTを、路面電車を延ばして、まちづくりの魅力向上や、もちろん、市民生活の利便性向上のためにということで、そういう計画の話がありまして、ま、いろんなちょっと政治マターになったりとかしまして、時の首長の選挙によって、その話が進んだり、足踏みされたり、という歴史が、ここ20年ぐらい繰り返されていたわけでありますが、近年、いろいろ市民のみなさん方の盛り上がりもありまして、宇都宮で、全く、いわゆる新しい路線ですね、ま、富山の場合は富山港線の廃線という歴史もございましたが、宇都宮においては、まったくまっさらなところに軌道を引いていくということがうまく進んでいまして、今月の28日に起工式を行う予定になっておりまして、全長15キロであります。富山港線のだいぶん距離が、倍以上でありますが、15キロ程で、宇都宮の集落というか、最終的には企業団地を、宇都宮駅と結ぶという形でありますが、そうした大きなビックプロジェクトが今、動き出そうとしております。で、市役所の関係の方はご存知の方多いと思いますが、実は、宇都宮市は、富山市のそういったまちづくりの取り組みも非常に参考にしておられまして、宇都宮のいわゆる町会ですね、自治会単位というか、小学校区の自治会単位の中で、富山市の実例を学ぼうということでありまして、おそらく30回ぐらいに分けてでしょうかね、宿泊を伴いながら、富山市のライトレールの取り組みですとか、まちづくりをですね、実は、順番に、ローテーションで勉強にきていらっしゃるというのが実態でありまして、ちょっと松川の関係とか、城址公園のまわりを歩いたりですとか、富山駅周辺の状況ですとか、そんなことが実は、毎月2、3回、宇都宮市から、目的をもって実は富山市に来訪されているということがございます。私、今度、起工式にも行って来るわけでありますが、宇都宮の市長さんからもですね、ポロッと、そう言えば、市役所の近くにも川が流れてますね、というお話であったりですとか、で、私の事務所にもですね、松川の桜の、県が作った、「富山で休もう」のポスターをちょっとはっておきまして、いろんな来訪者の方にわがふるさとの松川という、こうした市民の憩いの水辺空間があるんですよ、というお話をしながら、いろんなことを絡めてちょっと話をしているというのが実態でございまして。ま、一つは宇都宮でそういうふうな富山市のまちづくりを非常に参考にして、LRTの今事業が進み出そうとしているということ、そしてまた、宇都宮市の方もそれでいらっしゃってて、やっぱり富山の自然溢れる緑の溢れる、そうした空間に非常に大きな関心をもってらっしゃるということをお聞きするにつれて、大変嬉しいなというふうに感じているところでございます。この協議会、もともと、もちろん、浅岡会長さんもちろんでありますが、中村社長の大変大きな熱意の中で、少しでも仲間、賛同する方を増やして、そしてまた、いろんな意味での課題解決に大きな力で、みんなで協力して進めていこうということでありますから、良さをしっかり伸ばしていくということも、非常に大事でなかろうかなというふうに思っているところでございます。

少し何枚かしゃべりながらですね、ちょっとみなさんと一緒にお話を見ていきたいと思いますが、みなさんのところに資料はいってないんですね。スライド大変小さいので、字が小さいから大変申し訳ないですが、ここはちょっと飛ばします。端的にまず、今、ちょっと離れますけど、外国人ですね、非常によく、日本にたくさん来ているということでありますが、今、昨年の数でも、2800万人の訪日外国人が日本にやってきているということでありまして、ここ5年ペースで言えばですね、本当に10倍ぶらい増えていると言っても過言ではないわけでありまして、年間700〜800万人ずつ伸びているというのが実態であります。今、目標、いわゆる東京オリンピック、パラリンピックの年ですね、2020年に、4000万人を目指そうということで、いろんな意味でのキャンペーンがずっと続いております。つい4、5年前までは1000万人も行ってなかったわけですから、それが4000万人外国人が来るということでありまして、東京・大阪・名古屋のみならず、われわれの地方の都市にも当然、外国人の方々が、たくさん来航されております。今、アルペンルート、特に雪の大谷の関係でもですね、多くの方、来訪されているわけでありますが、端的に、いろんな地域の魅力を引き出すためにも、外国人のみなさんが理解をされるということは、当然、足元のわれわれ日本人もしっかり応援をするとか、理解をすることが当然でありますし、日本人かいいなと思うところは、外国人もいいなと思いますし、必ずしも外国人がいいなと思わなければ、日本人も来ないという。そういう循環になるんではなかろうかと思いますから、外国人がいいなと思うということは、それなりに、ホスピタリティであったりですとか、見せ方であったりですとか、そこには端的な何か光るものがあるから外国人も来るんではなかろうかと思いますから、そうした傾向も、いろいろウォッチをしながら物事を進めていかなければいけないんではないかなと思います。そしてもちろん、人が来れば、お金が落ちるわけでありますから、お金が落ちて、そこにまた、にぎわいや活性化や、更なる再投資が進んで行くという循環をしっかり作っていかなきゃいけないということになりますから、ま、だいたい、一人当たりの消費でも、今の人数でも、だいたい一人訪日された方々15万6000円ぐらい、3泊なのか、1週間なのかによって、お金を落としていかれるわけでありますので、それをしっかりいい循環に紡ぎ出していかなければいけないということであります。ちょっと小さくて申し訳ないですが、消費の支出の割合をちょっと国別で書いてあるわけでありますが、日本人はですね、やっぱり、娯楽サービスに使うお金というのが、やっぱり相対的に数が少ない、金額が少ないと言われております。全体でも、宿泊ですとか飲食にはそれなりにお金を使うし、交通費もそれなりにお金がかかるわけでありますが、その他娯楽にお金を使うということが、なかなか、まず、娯楽が少ないということも言えるんでないかと思いますが、そこのお金の使い方がなかなか課題だよとよく言われております。ちなみにアメリカ人は、日本ではなくても、どこか旅行に行ったとしても、娯楽サービスの枠が12.2%となっておりますが、そんなに他の支出と遜色ないくらいに、娯楽目的でも行く、ということであります。どちらかというと、日本の観光の場合だと、どこかに美味しいものを食べに行く、ということが一つで、食べに行ってちょっと温泉行って帰って来る、みたいなことが主たる旅行ということになろうかと思いますが、ま、いわゆる諸外国の、特に欧米系の方々は、アクティビティというか、何かそこで体験をしてくるとか、そこにしかないものを見つけに行くとか、ということにお金を使っているということが言えると言われているところであります。ちょっといくつか面白い事例ということですが、今、外国人も含めてどんなところに興味がいくか、というとですね、従来からの日本の文化みたいなことに体験をしたい、ということでありまして、これは岐阜羽島でありますけど、あのへん、関市とかですね、刃物であったりとかするところが有名なところでありますが、そこのいわゆる鍛冶屋さんですね、庖丁ですとか、いろいろ刃物を作っているところに体験でいわゆるやってくる外国人が非常に多いということでありますし、あと、例えば、相撲部屋、東京近郊、墨田区中心に多いわけでありますが、相撲部屋のですね、朝稽古見学、こんなことも実は外国人にとても人気のあるという今傾向が進んでおります。また、日本刀でですね、体験で、和装しながら切る、この体験をしてみたいというこでありまして、これも極めて日本文化であり、武士道精神とかというのは非常に欧米の方含めて尊敬されている考え方ということなので、こういった体験も非常に伸びているということであります。

ちょっとフランスの例でありますけど、公共空間を活用したにぎわいの創出ということで、これも水辺空間とかですね、日本の場合でも、いろんな法規制があったりするわけでありますけど、今、富山の大手モールのトランジットモールの実験をこれで2月にやったり、この後、30年度も行うというふうに聞いておりますけど、いろんな公共空間を活用して、普段使えないけど、まずは限定的かもしれませんけど、利活用できるような仕組みを少し模索していく必要があるんではないかと思います。以前からも松川の場合、西側のお堀をしっかり復元をして、南側のお堀としっかりつないでですね、回廊性をしっかり高めるといったことも、私も大変賛同するものでありますが、そうした流れの中で、大手町の大手モール、いろんな歩行者空間を作っていこうという流れの中であれば、水辺空間と大手モールのトランジットモールといいますかね、車を使わなくてもいろいろ横展開、横移動できるような仕掛け、仕組みを作っていくということ、非常に大事な視点でなかろうかなというふうに思います。あと、外国人でよく言われるのは、日本は、夜の遊び場所が全然ないよね、と言われることでありまして。いわゆるナイトタイムエコノミーと言われるところであります。イギリス・ロンドンの例でありますけど、夜のいわゆるパブみたいなところもそうでありますけど、いろんなライトアップをしたりとかですね、いろんな公共空間においても、夜の移動ですとか、夜もお金使ったり、滞在できるような仕掛け、仕組みということが、今、求められているところでありまして、松川のナイトクルーズみたいなことも、外国人にとっても非常にワンダフルな体験になるんではないかなというふうに思うところであります。ちなみにですね、ここに外国人に人気の全国の観光スポット、1位からこの後20位まで、実は準備してきているわけでありますが、1位、伏見稲荷神社。2017年度ということでありまして、2位にアキバフクロウとありましてですね。アキバフクロウって、みなさん、この単語というか、聞いたことございますかね?実はフクロウがいるカフェなんですね。秋葉原にある、フクロウがいる動物のカフェ、いわゆる猫カフェみたいなこともあると思いますけど、こんなことはあまり外国にないようでありまして、東南アジア系を中心に、秋葉原のフクロウカフェに行こうという目的で、日本に来る人もいるということでありまして、平和記念公園よりも人気があるということでありますから、ま、ちょっと日本人の思考感覚とはだいぶん異なるなと思いますが、あと、きわめてオーソドックスでありますが、厳島神社、東大寺、清水寺、新宿御苑、金閣寺、箱根彫刻の森美術館、高野山ということでありまして、誰もが知る観光地でなかろうかなと思います。以下、11位以下も、奈良公園ですとか、禅林寺や姫路城ですとか、この近くですと兼六園も入っているわけでありますが、その他、サムライ剣舞シアターとかですね、大阪のマジックバーですとか、お笑いの会館ですかね、RORコメディー、こんなことが出ておりまして、ま、予想される通り、残念ながら、富山県内はどこも上位には入ってないということでありまして、既存の古刹ですとか、神社仏閣といったこと以外の、新たな視点も入れながら、そうしたインバウンド対応ということも非常に大事な視点でなかろうかなというふうに思うところであります。ちなみに、夜の時間でもですね、昼間いろんな活動をするんだけど、ナイトタイムはどこにも行くことがないとしたならば、ホテルに滞在ということになるわけでありますが、そこを少し、いろんな仕掛けをしながらお金を使いやすい仕組みをやりましょうとことですけど。ここもちょっとちっちゃいですけど、歌舞伎町に今、ロボットレストランというレストランがありまして、給仕をする人とか、ま、ショーも見れるような場所でありますが、それも大変人気がありましてですね、東南アジア中心にアジア人の方、たくさんお越しを頂いてます。もし歌舞伎町へ行く機会があれば、このロボットレストラン、誰もがわかりますし、すぐネットで検索すればわかりますので、ちょっと見学がてらみなさん、行って見られたらどうでしょうか。ドンキホーテとかね、みなさんご承知のとおりでありますが。24時間やっているようなディスカウントショップみたいなところでありますけど。こうしたところも大変外国人に人気があるところであります。いくつかですね、そうはいいながら、少し日本でもがんばって、最近はナイトエコノミー対応の観光施策というものも動き出しております。これ、国立美術館とか国立博物館においては、夜間営業時間の拡充というようなことを今、打ち出してきておりまして、特定の金曜日とかですね、そうした日には、だいたい美術館とか公的な期間は、夕方6時とか、6時半ぐらいで終わるというパターンが多いと思いますけど、夜の夕飯後にも美術品を鑑賞できるといったような仕組みも非常に増えているようでありますし、能とか、歌舞伎、狂言といったようなものも、見せ方次第では非常に幻想的で、より価値が高まるというような見せ方もあるんではなかろうかと思いますが、そうしたことであったりとか、神奈川県の川崎とか、臨海部にコンビナートがありますが、そこもですね、少し、夜間工場見学みたいなこともいくつか動き出しているところでありますし、あと、イルミネーションですね、こういったことも非常に誰もが、非現実空間というようなことになろうかと思いますが、こんなことも非常に増えていますし、いろんなライトアップですね、いろんな幻想的なライトアップを特に空間照明のそうしたプロデューサーという方々も非常に最近は重宝されているわけでありますが、昼の魅力、景色と、夜、しかも効果的なライティングされた景色というのは、やはり、万国共通、どの国の人であろうが、心打たれるものがあると言われているところであります。
ちょっと観光庁と話をしていたら、大変誇らしく思いましたけれども、松川の“水の都とやま”推進協議会、観光庁にもしっかり資料がありまして、私も全国のいろんな水辺開発のプロジェクトで、どんな事例を把握されていますか、と言いましたら、ちゃんと富山も把握してますよ、といったことでありましたので、中村さんしっかりご紹介させて頂きたいと思いますが、観光庁のロゴ入ってますから、いろんなところでこのスライドも利用させて頂いておると言っております。これ、グッドラックさんの出典だと思いますけども。もちろん、みなさん方の長年にわたる、協議会の設立とはいえ、その前からもちろん、長年の関係者含めた、みなさんの熱意のある取り組みというのはしっかり全国のわかっている方にもちゃんと届いておりますし、この後ちょっと出すのは、他の都市でありますが、和歌山の水辺プロジェクトも、これも協議会の資料見ますと、勉強会とか、たぶんお互い、情報連携、情報交換されてるというふうにもお聞きをしておりますけども、例えば、市堀(しほり)川と言って、和歌山の街の中にあるいわゆる水辺空間を活用して、ここでは改めてですね、ワークショップを仲間のみなさんと行いながら、水辺の利活用の方策というのも動いているという動きをご紹介をさせて頂いております。おもしろいのは、これゴムボートなんですかね、ゴムボートを浮かべながら、水上アクティビティの活用ということで、和歌山の街の中でもこうしたことが行われておりまして。これ、NPOのわかやま水辺のまちづくりプロジェクトさんがおこなっているということでありました。またですね、盛岡の街の中にも大きな河川が流れているわけでありますけども、ここでもですね、盛岡地区のかわまちづくりワークショップ、盛岡地区かわまち勉強会ということでありまして、行政の関係者の方々含めて、いろいろ水辺空間、川を生かしたまちづくりといったことが協議されております。これも同じですね。ま、夏場ですね、桟敷席を作って、芸子さんを呼んで、水辺でお食事と飲食を楽しむというしつらえをしておられたりとか、ここでもボート体験とか、舟下り体験みたいなことをしながら、普段、利活用しづらいけど、いろんな団体さんの知恵を使ってですね、いろんな体験アクティビティを作ってるということが紹介をされている、ということでございます。ま、こういった事例の中に、松川の事例もしっかりと位置づけをされながらですね、先駆的な、一生懸命がんばってらっしゃいますよ、ということが紹介されておりましたので、非常に誇らしく感じたところでございます。少しちょっとはしょってお話をしておりましたけども、ま、俗に言う、外国人への対応というのもこれからは少し視点を入れていかなければいけないのではなかろうかと思いますし、その中で、少し、非日常的な水辺空間を、昼も、夜も何か活用できるような仕掛けが必要でなかろうかと思いますし、ちょうど29年度、松川の地下貯留管のですね、整備も今、終わったわけでありますから、ほぼ、これで、いわゆる松川の水の浄化というかですね、大雨における汚水の流入というのは、カバーできるということになろうかと思いますから、なおさら、綺麗な、せせらぎ的な水辺を演出するといったことであったりですとか、いろんな意味でもそうした安全策や、水防施策といったこともわれわれがこれから、前に進めていく上では非常にいい追い風になるんではなかろうかなというふうに考えるところでありまして、ま、くどいようですけど、水辺の回遊性をですね、非常につくりり上げていくということが、私は非常に大事でなかろうかというふうに思いますし、これまでもいろんな行政機関のみなさんとのマスタープランづくりであったりとかですね、市民の意識醸成というのは非常に大事だということはみなさんも同じ共通認識をもっているんではなかろうかと思いますから、いろんな段階、段階、ステージがあるんではなかろうかと思いますが、それに向けても、いい着々とした流れは、できつつあるんではなかろうかなというふうに思ってます。私も中村さんとサンアントニオ、一度、平成16年でありましたか、行きましたし、実は2年前もですね、別件で、ちょっとテキサスに行く所用がありまして、その時は、テキサスのフレデリックスバーグ市というところなんですけど、そこへ行く目的で、ちょっととある同僚の方と行く機会があって、行きますよー言うて返事したとしますよね、で、申込をさせて頂いて、で、その前に経由はどこに泊まって行くんですかねと言ったら、すごく偶然にもサンアントニオ宿泊でありまして、サンアントニオに一泊をして、更に別の都市へ向かったということでありますが、その時も、以前、訪問した空間は変わりなく、多くの皆さん方が、お買い物であったりですとか、往来をされていた姿に非常に感銘を受けた次第でありますし、まさに中村さん描いてらっしゃるような、その人のにぎわいの動きであったりですとか、回遊性、周遊性、これをしっかりまた、ふるさと富山に生かしていきたいな、ということを改めて感じたというのが、ちょうど2年前のゴールデンウィークだったというのが、とても印象的でありました。
先ほど言いましたように、水の浄化もこれで大変大きな一歩を踏み出したということでありますから、より水辺空間を生かしたですね、ま、短期的なイベントのにぎわいというのももちろん大事でありますけど、いろんな意味での、市民のみなさん方が参画できるような行事やそしてまた仕掛けをですね、推進協議会のみなさん方の知恵を使って、また、できればありがたいなと考えているところであります。

ちなみに、ちょっと最後ですね、働き方改革のことをちょっとだけ話をしたいと思います。これ、全ての国民のみなさん、今、働いているから、リタイアしてお家にいるから、関係ないよ、ということでは全くないんですけど、ま、働かないと、なかなか、「働かざる者、食うべからず」という言葉があります。自営業者の方だろうが、お勤め人の方だろうがですね、働くということはですね、まさに暮らし方そのものであろうかと思う訳でありますが、ま、われわれ考えているのは、働き方改革というのは、日本の企業文化、日本人のライフスタイル、日本の働くということに対する考え方そのものに警笛を鳴らし、また、新たな仕掛けを作っていこう、というのが、まず根底に流れているものであります。長時間労働、われわれが指摘をしているのは、過労死をするぐらいの長時間労働は当然それはあってはならないよね、ということでありまして、今もですね、大変残念ながら、年間200名近い方がですね、過労死によってお亡くなりになってます。中には自殺される方も含めてですが。過労死によって命を絶っているということでありますから、当然、健康の確保、また、仕事と家庭生活の両立、こんなことが長時間労働によって破壊されている、困難であるということは、健全ではないということでありますから、少子化の原因であったりとか、女性のキャリア形成を阻む原因や男性の家庭参加を阻む原因にもなっているのではなかろうかというふうに思ってます。ですから、過労死までいくような長時間労働をしっかり是正をして、仕事と家庭のバランスですね、これを改善をしながら、女性や高齢者も仕事につきやすくなって、労働参加率の向上に結びつければと。で、経営者はどのように働いてもらうかに関心を高め、単位時間当たりの労働生産性向上につなげるということでありまして、少しでも働ける機会をとって、働いて賃金や報酬を得れば、また、じゃ何か洋服買おうかとか、少しお出かけしようか、ですとか、ちょっとお食事に行きましょう、ですとか、今よりも少し消費にもお金がまわる、場合によっては貯蓄をしながら、子や孫にもお金を少し援助するということにもつながるんではなかろうかと思いますし、経営者がまずマインドを変えて、働きやすい、意欲のある職員をしっかり採用して、意欲のある職員がまた会社にまたよい提案をして、お互いがいい循環をつくっていく、このことも非常に大事な要素でなかろうかというふうに思います。最後スライド、これもう1枚になりますけど、あとですね、やはり、今、世の中、「正規」「非正規」と言ってますけど、いろんな企業が、正社員といわゆるパート労働者、アルバイト労働者や、派遣社員の方々、いろんな社員の構成要素が複雑になってきております。ですから、社員はすごく優遇しますよ、有休休暇をお与えしますし、ボーナスもお渡しをします。しかし、パートやアルバイトの方は、時給だけですよ、ということが、これまで、ちょっと当たり前のような考え方であったのではなかろうかなと思います。ですから、パートさんもアルバイトさんも、私たちはパート・アルバイトだから、これだけやればよくて、あと、それ以上のことも求めてられないのならば、ま、これだけでいいよね、ということの意識がまずそこで、頭打ちになっていたんではなかろうかと思いますが、パートさんや正社員や、そんな区分ではなくて、同じ働いていて、不合理な処遇の差ということはどうだろう、ということでありまして、同じ職務で働いているのであれば、正当な処遇がなされるということ、これをしっかりやることが、仮に非正社員、アルバイトやパート労働者で自分はいいと思っている方においても、よりやる気や、がんばろうという意欲を喚起することにつながるんじゃないかなというふうに思ってるところでありまして、今言った、長時間労働ですとか、このように非正規労働者の方にもやり甲斐や評価をしてもらうように、そんな法制度を今、つくっておる、ということを今、目指しているところであります。やはり、仕事ですとか、生活にゆとりや気持ちの余裕があれば、どこかにお出かけをしたりですとか、そしてまた、精神的に落ち着いた形の中で、新たな自分の目標であったりですとか、生き方ですとか、家族とどう過ごすか、といったことにもすごく頭が切り替わっていくんではなかろうかなと思います。ですから、富山の場合でも、もちろん、お住まいと働く場所というのが非常に近いわけでありますから、仮に5時半、6時まで仕事をして、ちょっとお家へ帰る前に松川周辺を散策をしたりですとか、そこの近くでちょっとカフェでお茶一杯飲んだり、松川茶屋でお団子を食べて帰るとかですね、そういうメリハリのある、そしてまたそれが富山らしい生活の仕方だよ、ということをつくっていくことが、これまた、いろんな意味で富山の魅力やそこに住んでいるみなさん方の誇りも高まっていくということにもつながるんではなかろうかなというふうに思います。ですから、働き方改革は、働いている方々だけではなくて、世の中全体の、今までの、もちろん、猛烈に働いてきたわけでありますが、しかし、成熟した社会、成熟した国家であればあるほど、その中身も少し切り替えながら、しかし、経済の規模であったりですとか、国が進歩する力を、そこをブレーキまでかえるということは、それは、当然あってはならないわけでありますが、多くのみなさんが自分の力を発揮をして、ものごと全体として、いい循環をよりつくっていくために、こうしたことも取り組んでいるということもご紹介させて頂いた次第でありますが、いずれにしても、われわれの住む地域には、松川や、新緑まぶしい緑がたくさん散りばまった富山市ということは、これからも後世にしっかり残していかなければいけないんでなかろうかと思いますので、是非、各先生方やみなさん方の、推進協議会へのご理解とご協力、そしてまた、ここからいろんな意味で、多くの市民に伝播する、そうした力を是非、発揮をして頂いて、われわれの住む富山市の魅力向上に是非おつなぎを頂きたいなというふうに思います。それでは、4時になりましたので、時間ということでありますから、ちょっと早口で大変恐縮でございましたが、私からのご挨拶、またミニ講演にかえさせて頂きたいと思います。ご清聴まことにありがとうございました。